美術教育のための抽象美術のイメージ調査 : 作家・美術関係者に対する質問紙調査をもとに

書誌事項

タイトル別名
  • Survey of images of abstract fine art for art education : Based on findings of a research of artists and specialists
  • ビジュツ キョウイク ノ タメ ノ チュウショウ ビジュツ ノ イメージ チョウサ : サッカ ・ ビジュツ カンケイシャ ニ タイスル シツモンシ チョウサ オ モト ニ

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抄録

研究ノート

筆者は,学生の美術に対する「苦手意識」,「美術嫌い」を改善するための基礎資料として「抽象美術のイメージ調査」を作家・美術関係者26名に対して,5 項目からなる調査を行った。質問は、(1)イメージ(2)作品(3)作家(4)学習経験(5)興味とした。質問(2),(3)では,上位は世界的な有名作家が多く,日本人作家の作品イメージが上位に挙がらなかった。質問(4)では,約半分が学習経験ありとの回答だが,中学校と大学の専門教育を除くと4割弱であり,学習経験としては少ないといえる。質問(5)では,大多数は「どちらも興味がある」との回答を得たが,「抽象美術に興味がある」との特定した回答はわずか1名であり, 取り上げられる割合が低いといえる。以上の調査結果を踏まえ,抽象美術に対する学習経験や興味・関心の実情としては, 全体的に低いことが示唆された。また,(1)より導き出された2つの要素「表現」と「心」を活かした題材・技法を提案し,実践につなげたい。

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