第3次周産期医療センターで対応したドバイからの帰国超早産児の1例

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  • ダイ3ジシュウサンキ イリョウ センター デ タイオウ シタ ドバイ カラ ノ キコク チョウソウザンジ ノ 1レイ

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抄録

症例は生後3ヵ月の男児で、旅行先のドバイにて在胎26週5日、970gで出生した。出生後はNICUに入院し、集中治療終了後に帰国し、未熟児網膜症(ROP)に対するAvastin治療後のフォロー、出血後水頭症などの評価目的で当科入院となった。ROPに関しては活動性がほぼ消退していたため、1ヵ月後の外来フォローとなった。出血後水頭症に関しては、入院5日目の頭部MRIにて脳室上衣下胚層出血後、水頭症、脳室周囲静脈出血の疑いと診断し、入院7日目に施行した聴性脳幹反応検査では聴覚異常なしであった。また、未熟児貧血に対する鉄剤、出血後水頭症・新生児痙攣に対するフェノバルビタール、未熟児くる病に対するアルファカルシドールの服薬指導を行った。入院6日目に左鼠径部ヘルニアの合併が発覚し、徒手整復を行った。入院中は両親へ病状説明を計7回行い、患児の全身状態が良好であることに加え、合併疾患を有する超早産児の病態に関して両親が十分理解した上で、入院16日に自宅退院した。

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