〈原著〉救急災害棟入院患者における誤嚥・窒息リスク改善への試み
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- タイトル別名
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- Attempt of aspiration and suffocation risk mitigation in the ward for emergency and disaster
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抄録
[抄録]【はじめに】当院では入院患者の誤嚥・窒息のリスクを減らすために発足した窒息・誤嚥対策ワーキンググループ(誤嚥WG)が,入院患者を対象に行う嚥下機能評価スクリーニングフローチャートを作成した.運用開始後に救急災害棟(救災棟)で窒息の事例が発生したため,食事状況に関しラウンド形式で調査を行った.【方法】対象は2017年1月11日~5月30日の間に救災棟に入院した患者.昼食時に救災棟を訪問し,食事の摂取状況を観察,食事形態などに関し病棟と検討した.【結果】誤嚥WGラウンド回数は17回,のべ患者数は696名.そのうち経口摂取をしていた患者数は431名(62%)で,そのうち誤嚥・窒息のリスクがあると判断した患者(誤嚥・窒息リスク群)は21名(4.9%)だった.誤嚥リスクと判断した理由は義歯の非装着や不適合が12名(57.1%)と最も多く,その次に口腔内汚染5名(23.8%),全身状態不良などとなっていた.病棟との協議では食事形態の変更を提案することが最も多かった.ラウンド後1年間誤嚥・窒息事例は発生していない.また副次的な効果として誤嚥WGラウンド介入後の食事摂取率が有意に改善した(介入前摂取率3.09±2.59介入後摂取率6.29±3.10,p<0.01).【考察】誤嚥WGラウンドによる食事の適正化で誤嚥・窒息のリスクを軽減できた.また副次効果として摂取率が改善した.
Departmental Bulletin Paper
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収録刊行物
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- 近畿大学医学雑誌
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近畿大学医学雑誌 44 (1-2), 67-73, 2019-06-19
近畿大学医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282814175564160
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- NII論文ID
- 120006708841
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- ISSN
- 03858367
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles