中年期女性の冷えの自覚と皮膚冷却負荷に対する指尖部血管反応の特徴

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抄録

目的:中年期女性の上腕への皮膚冷却負荷に対する指尖部血管反応の特徴と冷えの自覚との関連を 明らかにすることである。 方法:指尖容積脈波計を被験者の左右の示指に装着し、左前腕を表面温度10℃のタオルで冷却し、 冷却した側(冷却側)と冷却していない側(反対側)の指尖容積脈波を測定した。 結果:中年期女性の冷えの自覚のある人は49.3%で、冷えの自覚のある人の方が有意にBMIが少な かった。冷えの自覚のある人の方が皮膚の冷却負荷による指尖容積脈波の波高は有意に減少し、 冷却負荷解除後の指尖容積脈波が冷却前の波高に戻る回復時間も冷却側、反対側とも有意に長 かった。冷却負荷を加えている最中であっても冷却側、反対側ともに脈波の波高が回復した人 がいた。冷却負荷後冷却側の回復時間により冷え性を区別するときのカットオフ値を9秒とし たときの陽性的中率63.8%、陰性的中率71.8%であった。

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