TKTS法:時間経過によるアイデア生産量の低下を生じない 新たな発想技法の提案とその有効性検証
抄録
本稿では,発想技法の一種である発散技法について,既存技法においてほとんど注目されず,今まで誰も解決すべき問題として採り上げようとしてこなかった,時間経過に伴うアイデア生産量の低下現象に着目し,この現象を引き起こさず,しかも既存技法よりもアイデアの生産量が多くなると期待される新規な発散技法であるTKTS法を提案する.TKTS法は,アイデア生成の対象となる主テーマを,関連するいくつかの関連テーマに分割し,これら関連テーマを短時間で切り替えながらアイデア生成を行う手法であるため,他の発想技法と併用できる点が大きな強みでもある.本稿では,本提案技法の詳細を説明し,現段階で有効と考えられる関連テーマの分割手法について述べる.さらに,TKTS法を既存技法と比較するユーザスタディを実施する.その結果として,TKTS法によって,アイデア生産量の低下現象を回避できることが示唆された.TKTS法が実用化されれば,企画会議などの現場で長時間の発想を行う際には,既存の発想技法よりも多くのアイデアを生み出せる技法となるであろう.
identifier:https://dspace.jaist.ac.jp/dspace/handle/10119/16256
収録刊行物
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- インタラクション2019論文集
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インタラクション2019論文集 1P-71 403-408, 2019-02-27
情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050574047097683712
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- NII論文ID
- 120006845984
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- Web Site
- http://hdl.handle.net/10119/16256
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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