生命現象における比例関係の起源は相似とアフィン-キクイモの成長と光合成を例にして

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タイトル別名
  • セイメイ ゲンショウ ニ オケル ヒレイ カンケイ ノ キゲン ワ ソウジ ト アフィン : キクイモ ノ セイチョウ ト コウゴウセイ オ レイ ニ シテ

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抄録

第一に、葉の集団が指数関数的に成長する理由は、葉量が2倍に増えたとき光合成能力の高い葉も低い葉も2倍に増える、つまり葉群全体が相似形(アフィン)に拡大するからである事を発見した(アフィンモデル)。ここから、指数成長する不均質な系には 全て幾何学的相似性・アフィンが存在すると推論する。第二に、曲線として表される光合成反応に於いて光―光合成曲線の相似性から各葉の日受光量と日光合成量の間に比例関係が出現する事を実験的に示した。最後に、上記2つの結果から推論して非線形現象一般 における比例関係の起源は相似とアフィン である事を提案する。

特集 植物界に見られる共通性・統一性

収録刊行物

  • 生物科学

    生物科学 63 (2), 75-82, 2012-02

    農山漁村文化協会

被引用文献 (3)*注記

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