ある青年期自閉症スペクトラム障害者における他者と対象への行動変化

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タイトル別名
  • A case study: The change of behavior toward others and objects of adolescent with autism spectrum disorder

抄録

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本稿は,自閉症スペクトラム障害(以下,ASDとする)のある青年の他者と対象への行動の変化について,自己鏡映像認知の成立に影響する認知発達の一側面に焦点を当てて検討した。その方法として,特別支援学校高等部生徒Pさんの母へのインタヴュー調査と新版K式発達検査の結果の整理を行った。それらの記録より,Pさんの他者と対象へ向かう行動の変化が生じた時期と同じくして,新版K式発達検査の認知・適応領域の発達年齢が1歳10カ月に達していたこと。それは,自己鏡映像認知研究において報告されているマークテストの過半通過年齢と一致していることに注目した。このことから,Pさんの行動における変化の背景に象徴化の能力が関係していると考えられ,青年期における行動としての変化を理解する新たな視点を提案できたといえる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050295757690487680
  • NII論文ID
    120007008408
  • ISSN
    2189163X
  • Web Site
    https://hcu.repo.nii.ac.jp/records/126
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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