書誌事項
- タイトル別名
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- Anatomy of polydactylous limb of cattle
- ウシ ノ タ シショウ シ ノ カイボウガクテキ ショケン
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抄録
下腿骨欠損症と多趾症の合併奇形を有する牛(黒毛和種,雄,4日齢)の奇形肢(左側後肢)について解剖学的観察を行った.得られた結果は次のとおりである. 1. 下腿骨および膝蓋骨は欠損し,足根骨は互いに癒合するとともに中足骨とも癒合していた.中足骨は3個の癒合中足骨から成り,遠位外側に小さい中足骨が付着していた.趾列は5列認められ,第二趾以外は中足骨と関節していた. 2. 縫工筋は欠損していた. 下腿骨に起始および停止する筋はdysplasia(異形成)を起こして短縮していた. 趾骨の背側面には,長趾伸筋,第四趾伸筋,短趾伸筋が下走していた.長趾伸筋は第三~五趾の末節骨と第四趾の中節骨に,第四趾伸筋は第五趾の中節骨に停止していた.発達した短趾伸筋は中足骨近位端に起こり,その腱は長趾伸筋腱と癒合していた. 趾骨の掌側面には浅趾屈筋,深趾屈筋が走行し,前者は第三~五趾の中節骨,後者は第一趾および第三~五趾の末節骨に停止した.浅趾屈筋は二腹筋の形態を呈していた. 3. 膝窩動脈から分岐した前脛骨動脈は,中足骨前面を下走し,中足骨近位1/3のところで二分し,第二~四趾に分布していた・伏在動脈は,内転筋の深部を下走したのち,表層に出て中足骨後面を下走し,中足骨近位1/3で外側および内側足底動脈に分岐していた. 外側足底動脈は第五趾の外側と副蹄に,内側足底動脈は第一~四趾および第五趾の内側に分布していた. 4. 坐骨神経から分岐した総腓骨神経は,大腿骨下端部で浅および深腓骨神経に分かれ,浅腓骨神経は第一~五趾に分布していた. 深腓骨神経は短趾伸筋に分布する枝を出したのち,浅腓骨神経と交通していた. 脛骨神経は下腿三頭筋の深部を下走し,屈筋群へ分布する枝を出したのち,表層へ出て外側および内側足底神経に分かれていた. これらの両神経は,中足骨後面を下走し,外側足底神経は副蹄と第五趾に,内側足底神経は第一~四趾に分布していた.
収録刊行物
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- 宮崎大学農学部研究報告
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宮崎大学農学部研究報告 31 (1), 79-89, 1984-10
宮崎大学農学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050851739696260480
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- NII論文ID
- 120007121761
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- NII書誌ID
- AN00236503
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- ISSN
- 05446066
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- HANDLE
- 10458/2610
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- NDL書誌ID
- 3011086
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles