総腸間膜症を伴ったS状結腸軸捻転症の1例

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  • A Case of Sigmoid Volvulus with Mesenterium Communae
  • ソウ チョウ カンマクショウ オ トモナッタ Sジョウ ケッチョウジク ネンテンショウ ノ 1レイ

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抄録

症例は68歳の女性.3日前より心窩部から下腹部にかけての腹痛,腹部膨満惑,嘔吐があり,腹痛が増悪したため当院へ救急搬送となった.CT検査で結腸拡張とwhirl signを認め,S状結腸軸捻転症と診断し,緊急手術を施行した.腹腔内には拡張した結腸があり,横行結腸からS状結腸までの結腸間膜が反時計回りに約1回転半捻転していた.結腸は,盲腸からS状結腸まで後腹膜との固定がなく総腸間膜症と考えられた.捻転を繰り返す可能性が高いため横行結腸からS状結腸までを切除し,機能的端々吻合を行った.術後1O日目に退院となった.総腸間膜症は非常に珍しく,S状結腸軸捻転症を伴う本邦報告例は自験例を含め11例である.若干の文献的考察を加えて報告する.

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