c‐N2非小細胞肺癌(NSCLC)に対するInduction Chemoradiotherapy(ICRT)

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タイトル別名
  • Induction Chemoradiothrapy for c-N2 Non-Small Cell Lung Cancer

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抄録

目的. c-N2非小細胞肺癌 (non-small cell lung cancer: NSCLC) の治療成績は極めて不良である. この結果を改善するために我々は導入化学放射線療法 (induction chemoradiotherapy: ICRT) を行っている. 対象と方法. 1992年1月から2004年4月までにc-N2 NSCLC50例にICRTを行った. 1998年まではMVPあるいはEP (n=27, A群) を使用し, 1999年以降はTaxan+CBDCA (Tx+P) (n=23, B群) を使用した. それぞれ2クールと50 Gyの放射線を同時併用し手術を施行した. 結果. 全例完全切除が可能で手術関連死亡はなかった. 奏効率は74%であった. Ef2あるいは3は全体で38例 (76%) あった. Ef3 (組織学的完全寛解) は10例 (20%) であった. 3年生存率 (3生) は54%であった. B群におけるEf3症例の3生は80%で3例が40ヶ月以上無再発生存中である. 結論. c-N2 NSCLCに対するICRT後の手術は安全に行われ結果は有望であった. 良好な組織学的効果を示した症例では良い結果が期待できる.

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 45 (3), 275-279, 2005

    特定非営利活動法人 日本肺癌学会

参考文献 (12)*注記

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