書誌事項
- タイトル別名
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- Primary sensory neurons expressing histamine H1-receptor mRNA.
- ヒスタミンH1受容体mRNAを発現する一次知覚ニューロン
- ヒスタミン H1 ジュヨウタイ mRNA オ ハツゲン スル 1ジ チカク ニューロン
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抄録
一次知覚ニューロンにおけるヒスタミンH1受容体の存在が, 薬理学的手法により示唆されてきた. 最近, 我々はモルモットの知覚神経節細胞において, H1受容体遺伝子の発現をin situハイブリダイゼーション法により検索し, 更に, H1受容体遺伝子が発現しているニューロンの特徴について検討を加えた. H1受容体mRNAは三叉神経節や後根神経節(DRG)の15-20%のニューロンに発現していたが, 迷走神経·下神経節のニューロン(内臓求心性神経)には発現していなかった. H1受容体を発現するDRGニューロンは, 小型(small size)で無髄線維を有するが, 痛覚の伝達に関与すると考えられているサブスタンスP(SP)やカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)を含有しなかった. 更に, これらのニューロンはカプサイシン(その受容体は侵害性の熱刺激を受容する)に対する感受性も示さなかった. よって, H1受容体を発現するニューロンは無髄線維を有する小型のDRGニューロンの中で特異なサブグループを形成していると思われる. 一方, モルモットの坐骨神経を障害すると, 多くのDRGニューロン(55%)にH1受容体mRNAが発現し, これらもまた小型ニューロンであった. SP/CGRP陽性ニューロンの大部分もまたH1受容体遺伝子を発現するようになった. 一方, 正常時にH1受容体mRNAを強く発現していたニューロンでは, その遺伝子発現が低下した. つまり, 末梢神経が障害されると, ヒスタミンに感受性を示していたニューロンがその感受性を失い, 障害されたニューロンのあるグループはヒスタミン感受性を獲得すると考えられる. この新たなH1受容体の遺伝子発現は, ニューロパシックペインの発症や維持に関与しているのかもしれない.
収録刊行物
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- 日本薬理学雑誌
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日本薬理学雑誌 118 (1), 43-49, 2001
公益社団法人 日本薬理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204272359040
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- NII論文ID
- 130000086896
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- NII書誌ID
- AN00198335
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD3MXkvVequ78%3D
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- ISSN
- 13478397
- 00155691
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- NDL書誌ID
- 5824155
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- PubMed
- 11496826
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可