浮遊粒子状物質の可視化:画像的アプローチ

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タイトル別名
  • A Photographic Approach for Visualization of Suspended Particulate Matter
  • フユウ リュウシジョウ ブッシツ ノ カシカ ガゾウテキ アプローチ

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抄録

黄砂,ヘイズは大気中の浮遊粒子状物質(Suspended Particulate Matter, SPM)が起こす現象である.我々はそのときのSPM濃度分布を調査した.その結果SPM濃度分布にメソ構造が存在すること,その構造が黄砂現象と大気境界面で違うことを示した.<BR>メソ構造の詳細を見るため,デジタル一眼レフカメラを用いるSPM可視化の方法を考案した.その方法で明らかになった黄砂現象の特徴は,<BR>1. 分布形状は不定形で高濃度の中心部と周辺部がある.雲の生成を伴うこと,<BR>2. 随伴雲の位置から判断すると黄砂の上限高度は約600mであること,<BR>3. 海に沈降する黄砂は,本体とヘイズ部の二層構造を成していること,<BR>である.同法をヘイズに適用して,<BR>1. 大気の中の微細な流れをSPMの散乱光は明らかにし,大気流動のトレーサになること,<BR>2. SPM粒子散乱光のRGB分解画像から大気の立体構造が定性的に分かること<BR>が明らかになった.

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