石灰化を伴った縦隔嚢腫の一例

• 大瀬 尚子

  大阪厚生年金病院　外科

• 大野 喜代志

  大阪厚生年金病院　外科

• 中村 幸生

  大阪厚生年金病院　外科

• 宮田 俊男

  大阪厚生年金病院　外科

• 山本 俊介

  大阪厚生年金病院　外科

書誌事項

タイトル別名

• A case report of mediastinal cyst with rim calcification

抄録

症例は73歳女性．検診で，胸部X線写真上の異常陰影を指摘された．胸部CTでは左前縦隔に3×3cmの石灰化を伴った縦隔腫瘍を認めた．胸腔鏡下縦隔腫瘍摘出術を施行した．腫瘍は4.0×2.7cm大で，石灰化を伴った硬い被膜に覆われ，褐色粥状の内容物を含んでいた．病理所見では石灰沈着を伴う結合織性の被膜に覆われ，内腔には析出した線維素が充満していた．被膜内面の上皮は脱落しており，発生母地不明の縦隔嚢腫であった．腫瘍の局在部位から慢性炎症によるdystrophic calcificationを伴った胸腺嚢腫が疑われた．

収録刊行物

• 日本呼吸器外科学会雑誌

  日本呼吸器外科学会雑誌 20 (7), 955-959, 2006

  特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会

キーワード

• 縦隔嚢腫
• 石灰化
• 胸腔鏡下手術
• 慢性炎症

詳細情報

• CRID: 1390282679339020800
• NII論文ID: 130000107798
• NII論文ID: 110004862781
• NII書誌ID: AN10467885
• DOI: 10.2995/jacsurg.20.955
• ISSN: 18814158
• ISSN: 09190945
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2007108614
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可