“良い”論文というものは査読つき学会誌に掲載されるものなのだろうか？

• 麻生 武

  奈良女子大学大学院人間文化研究科

書誌事項

タイトル別名

• Not all the good papers are accepted

抄録

理数系では、良い論文というものは、必ず査読つき学会誌に掲載されるはずのものと想定されている。人文系では、必ずしもそうではない。査読つき学会誌に掲載されていなくとも良い論文は良い論文である。人文系の学問における査読には、「帰属学問の確認」という作業と、「内容の評価」という２つの異なる作業がある。いずれの作業も、境界領域の研究論文が査読を通る可能性を低くする危険性をもつ。良い論文、面白い論文でも、学会誌の査読を通過しない可能性が大きいことを認識し、査読なしの論文の価値をも認めておく必要がある。

収録刊行物

• 心の諸問題論叢

  心の諸問題論叢 4 (1), 62-65, 2009

  心の諸問題考究会

キーワード

• 学会誌
• 査読
• 論文評価
• 自然科学
• 人文科学
• 境界領域

詳細情報

• CRID: 1390001205219572608
• NII論文ID: 130000135209
• DOI: 10.11341/kokoro.4.62
• ISSN: 13496905
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
  • Crossref
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可