腰痛疾患の神経痛に対する塩酸メキシレチンの使用経験

  • 若江 幸三良
    東邦大学医学部第2整形外科学〔〒153-8515 東京都目黒区大橋2-17-6〕
  • 武者 芳朗
    東邦大学医学部第2整形外科学〔〒153-8515 東京都目黒区大橋2-17-6〕
  • 小林 俊行
    東邦大学医学部第2整形外科学〔〒153-8515 東京都目黒区大橋2-17-6〕
  • 水谷 一裕
    東邦大学医学部第2整形外科学〔〒153-8515 東京都目黒区大橋2-17-6〕

書誌事項

タイトル別名
  • Use experience of Mexiletine hydrochloride for lumbar radicular pain
  • ヨウツウ シッカン ノ シンケイツウ ニ タイスル エンサン メキシレチン ノ シヨウ ケイケン

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抄録

酸メキシレン(商品名メキシチール®,以下MX)は,リドカイン様構造を有する不整脈治療薬として,臨床で使用されているが,腰痛疾患の坐骨神経痛に使用したので,報告する.症例は22例,年齢は41~82歳(平均66歳)で,対象疾患は脊柱管狭窄症9例,腰椎圧迫骨折5例,腰椎椎間板ヘルニア5例,すべり症3例であった.MXを300 mg/日,1日3回毎食後服用させた.評価は,投与前と投与1,3週後のVASで行った.対象22例のうち,罹病期間で1カ月以上8例,1カ月未満14例であった.胃腸障害などの副作用の3例を除いた19例中,VASの低下が1週以内の改善9例,3週間以内の低下が7例,不変3例と19例中16例(84.2%)にVASの低下をみた.坐骨神経痛患者の治療薬の1つとして効果を期待できると思われた.

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