MRIによる腰椎椎間板変性および椎間板ヘルニアの評価と腰痛との関連

  • 川口 善治
    富山医科薬科大学医学部整形外科学教室〔〒930-0194 富山市杉谷2630〕
  • 金森 昌彦
    富山医科薬科大学医学部整形外科学教室〔〒930-0194 富山市杉谷2630〕
  • 石原 裕和
    富山医科薬科大学医学部整形外科学教室〔〒930-0194 富山市杉谷2630〕
  • 大森 一生
    富山医科薬科大学医学部整形外科学教室〔〒930-0194 富山市杉谷2630〕
  • 野口 京
    富山医科薬科大学医学部放射線科学教室
  • 木村 友厚
    富山医科薬科大学医学部整形外科学教室〔〒930-0194 富山市杉谷2630〕

書誌事項

タイトル別名
  • The relationships between low back pain (LBP) and abnormal findings on MRI
  • MRI ニ ヨル ヨウツイ ツイカンバン ヘンセイ オヨビ ツイカンバン ヘルニア ノ ヒョウカ ト ヨウツウ ト ノ カンレン
  • The relationship between low back pain (LBP) and abnormal findings on MRI

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抄録

本研究はMRIでとらえられる椎間板変性,椎間板ヘルニアなどの異常所見と腰痛との関連を調べ,これらMRIにおける異常所見の腰痛に対するsensitivityとspecificityを求めた.20歳代の看護科学生および医学科学生120名を対象とし,アンケートによる腰痛調査を行った.同時に腰椎MRIを撮像し,椎間板変性,椎間板ヘルニア,Schmorl結節の有無を調べた.その結果,腰痛群で椎間板変性が著しく椎間板ヘルニアの頻度が高かった.しかし,それらの所見の腰痛に対するsensitivityとspecificityは高くなかった.以上より,椎間板変性や椎間板ヘルニアと関連する腰痛としない腰痛を鑑別するには注意を要すると思われ,今後は対象者の訴える腰痛をさらに詳細に分析することにより,椎間板が原因で生じる腰痛の特徴を知ることが可能になると考えられた.

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