IgA腎症における尿蛋白分析と腎組織病変との関連

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  • Significant correlation between compositions of proteinuria and renal histophthology in childrn with IgA nephropathy.

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抄録

小児期IgA腎症の47症例の腎生検前後3カ月以内の尿蛋白分析を施行し,腎組織病理像と比較した。男女比は26/21例,生検時年齢: 5.5~23.6歳,観察期間: 0.1~10.3年である。SDS-PAGE法では分子量7万以上分画の比率 (≥MW7万%) は予後スコアとは負の相関,壊死病変,メサンギウム沈着物の有無とは正の相関を示した。アルブミン分画比率 (Alb%) は間質単核球浸潤,ボウマン嚢との癒着の程度と正の相関を示した。分子量4万以下分画の比率は半月体スコアと正の相関を示した。アルブミン/≥MW7万比は予後スコア,癒着の程度と正の相関を示した,HPLC法では主にγグロブリンであるI分画は予後スコアと負の相関,壊死病変と正の相関を示した。また,間質の単核球浸潤,線維性半月体と正の相関を示した。V分画比率は主にアルブミンである。線維性半月体,分節性硬化と正の相関を,また,球状・全節状硬化,メサンギウム沈着物と正の相関を示した。V/I比: 癒着の程度,球状硬化と正の相関を示した。

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