書誌事項
- タイトル別名
-
- Adenosquamous Gastric Carcinoma in a Case of Aplastic Anemia
- サイセイ フリョウセイ ヒンケツ ノ チリョウ ケイカ チュウ ニ ハッショウ シタ イ ゲンパツセン ヘンペイ ジョウヒガン ノ 1レイ
この論文をさがす
抄録
症例は, 80歳女性. 既往疾患として, 28年前 (52歳時) より再生不良性貧血のため, 蛋白同化ステロイド (プリモボラン®) の投与を受けていた. 2008年10月上旬, 労作時息切れ, 心窩部痛を主訴に, 再生不良性貧血で治療を受けていた当院内科を受診, 小球性貧血の増悪を指摘された. 消化管の精査で, 多発ポリープを併存した, 前庭部から体下部の進行胃癌と診断された. 腫瘍部の生検では, 中分化腺癌の所見であった. 同年11月上旬, 幽門側胃切除, D2郭清術を施行した. 病理所見は, 腺扁平上皮癌で, pT3 (SE), pN0, H0, P0, CY0, M0, fStage IIであった. 胃内の多発ポリープの病理所見は, 腺腫であった. 再生不良性貧血による汎血球減少のため, 術後補助化学療法は施行できなかったが, 術後1年3ヶ月を経過した現在, 無再発で生存している. また, 汎血球減少の改善も認められた.<br> 胃原発の腺扁平上皮癌は比較的まれで, その頻度は1 %未満とされている. 今回, 再生不良性貧血の治療経過中に発症した1例を経験したので報告する.
収録刊行物
-
- 北関東医学
-
北関東医学 60 (2), 169-174, 2010
北関東医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282681316405376
-
- NII論文ID
- 130000259036
-
- NII書誌ID
- AN10585677
-
- ISSN
- 18811191
- 13432826
-
- NDL書誌ID
- 10711011
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可