北部本州背弧域の地殻構造と震源断層

• 佐藤 比呂志

  東京大学地震研究所

• 加藤 直子

  東京大学地震研究所

書誌事項

タイトル別名

• Crustal structure and earthquake source faults on the backarc side of northern Honshu, Japan
• ホクブホンシュウ ハイ コイキ ノ チカク コウゾウ ト シンゲン ダンソウ
• Crustal structure and earthquake source faults on the backarc side of northern Honshu, Japan (in Japanese with English abstract)

抄録

北部本州の背弧域は島弧方向に平行な褶曲-衝上断層帯によって特徴づけられ，しばしば浅い地殻内被害地震が発生してきた．厚い新第三系堆積層の下の震源断層の存在を明らかにすることは，強震動予測や被害地震のリスクを評価する上で重要である．深部反射法地震探査や余震観測データをもとに，東北地方中部で震源断層と地殻構造の関係について検討を加えた．前弧域では中新世の正断層が，現在の応力場に対応して逆断層として反転活動をしている．これらの震源断層は，断層の起源を反映し地震発生層の中で高角度の形状を示す場合が多い．背弧域の堆積層が厚い地域では，中新統の泥岩層中にデタッチメントが発達し，thin-skinnedテクトニクスの変形様式を示す．新潟堆積盆地では厚さ6 km以上の堆積層に隔てられ，基盤岩中の震源断層と活断層・活褶曲との関連については不明な点が多い．今後，深部地震探査による解明が必要である．

収録刊行物

• 地質学雑誌

  地質学雑誌 116 (11), 592-601, 2010

  一般社団法人 日本地質学会

キーワード

• seismogenic source fault
• fold and thrust belt
• damaging earthquake
• northern Honshu

詳細情報

• CRID: 1390001206238345344
• NII論文ID: 130000655139
• NII書誌ID: AN00141768
• DOI: 10.5575/geosoc.116.592
• ISSN: 13499963
• ISSN: 00167630
• NDL書誌ID: 10925653
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/10925653
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10925653
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc/116/11/116_11_592/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可