脳死移植―提供側における諸問題―

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タイトル別名
  • Organ transplantation from brain-dead donors -Problems in medical institutions for organ donation-

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抄録

臓器の移植に関する法律(臓器移植法)の改正によって,家族の判断などによって脳死となった患者から移植を目的とする臓器摘出が可能となり,また修正齢12週以上の小児の臓器提供も可能となった.関連する規則や指針も,それにともなって改正がなされ,以前より混乱の原因であった「臨床的に脳死と判断される場合」の文言が削除されるなど歓迎すべき改善点も見られたが,脳死下臓器提供施設の制限に関する問題やオプション提示といった以前より存在する問題の具体的な解決はなく,新たに被虐待児に関する問題も生じている.本稿では改正された点について概説し,問題点について,今後必要となる支援制度や院内での体制についての検討を行った.<br>

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