鼻アレルギーに関する最近の研究(第1報)

書誌事項

タイトル別名
  • 鼻アレルギーに関する最近の研究-1-鼻アレルギー患者鼻粘膜中のIgE containing cells
  • ハナ アレルギー ニ カンスル サイキン ノ ケンキュウ 1 ハナ アレルギー カンジャ ビ ネンマク チュウ ノ IgE containing cells
  • [Recent studies on nasal allergy. II. IgE containing cells in the nasal mucosa of the patients with nasal allergy].

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抄録

目的:鼻粘膜局所におけるIgE formationの観察は,抗原抗体反応直接の場における抗体産生がうかゞえるという点は興味あることである.螢光抗体法によつて鼻アレルギー患者鼻粘膜内のIgE分布を観察することを目的とし,各種対照観察を加えて報告する.<br>実験方法:ブタクサに感受性のある鼻アレルギー患者及び非アレルギー者鼻粘膜生検材料の凍結切片を,Fluorescein isothiocyanateを標識した,抗人IgE,G,A,M,Dの各々で染色し,螢光顕微鏡下で観察した.同方法により,手術乃至剖検症例更には猿の各臓器組織について観察した結果を対照とした.<br>結果:アレルギー患者,非アレルギー者からの鼻粘膜内IgE産生細胞の数には差を認めなかつた.上皮細胞,基底膜にはIgEを全く認めなかつた.人及び猿の臓器組織内IgE産生細胞は,扁桃,リンパ節,腸管粘膜に比較的多く認め,これらに比較して,鼻粘膜を含めた気道粘膜にはIgE産生細胞が少ないという結果を得た.

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