左心房の解剖学的障壁

• 小川 玄洋

  昭和大学附属豊洲病院内科

• 井上 紳

  昭和大学歯科病院総合内科

• 松山 高明

  昭和大学医学部第二病理学教室

• 牧野 睦月

  昭和大学医学部第二病理学教室

• 太田 秀一

  昭和大学医学部第二病理学教室

• 酒井 哲郎

  昭和大学医学部内科学教室（循環器内科学部門）

• 斉藤 司

  昭和大学医学部内科学教室（循環器内科学部門）

• 小林 洋一

  昭和大学医学部内科学教室（循環器内科学部門）

書誌事項

タイトル別名

• ANATOMICAL OBSTACLES IN THE LEFT ATRIUM
• 左心房の解剖学的障壁--肺静脈隔離術に関連した解剖学的検討
• サ シンボウ ノ カイボウガクテキ ショウヘキ ハイ ジョウミャク カクリジュツ ニ カンレン シタ カイボウガクテキ ケントウ
• —with Reference to Pulmonary Isolation Procedure with Catheter Ablation—
• ―肺静脈隔離術に関連した解剖学的検討―

抄録

有症状の薬剤抵抗性難治性心房細動の治療に拡大肺静脈隔離術が施行されているが，有効なアブレーションラインの作成には左心房の解剖学的知識が必要である．肺静脈開口部とその周囲に存在する解剖学的障壁について剖検心で検討した．対象は頻脈性不整脈の既往がなく高血圧性心疾患のほか主たる異常のない23症例，平均年齢63歳．右上肺静脈―卵円孔，右下肺静脈―卵円孔，卵円孔―僧帽弁輪，左上肺静脈―左心耳，左心耳―僧帽弁輪，左下肺静脈―僧帽弁輪，左上肺静脈―左下肺静脈間の距離を測定した．肺静脈を取り囲む左心房の障壁では左上肺静脈―左心耳間が平均8.4mmと最も狭く，最大–最小で4倍の開きがあった．心重量と各障壁間距離に相関は見られなかった．アブレーションラインの決定には個体差の把握や左房の解剖学的理解が有用であると考えられた．

収録刊行物

• 昭和医学会雑誌

  昭和医学会雑誌 70 (5), 412-417, 2010

  昭和大学学士会

キーワード

• 左心房
• 解剖学的障壁
• カテーテルアブレーション

詳細情報

• CRID: 1390282679814878720
• NII論文ID: 130000852775
• NII書誌ID: AN00117027
• DOI: 10.14930/jsma.70.412
• ISSN: 21850976
• ISSN: 00374342
• NDL書誌ID: 11088337
• Web Site: http://id.nii.ac.jp/1670/00000927/
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/11088337
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11088337
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011173972
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可