-
- 小林 健二
- 国立東京第二病院内科
書誌事項
- タイトル別名
-
- A CASE OF PRIMARY TRIPPLE CANCER WITH THE INTERESTING THYROID CANCER
- キョウミ アル コウジョウセンガン オ トモナッタ サン チョウフクガン ノ 1レイ
この論文をさがす
抄録
原発性悪性腫瘍のうち,重複癌の報告は現在まで多数みられるが,三重複癌についての報告はきわめて少ない.胆石症状を主訴に入院した74才の男子例で,高度の赤沈促進,貧血,左側胸部腫瘍の存在,ならびに腹部症状などから悪性新生物を疑い,臨床経過中に出現した頚部リンパ節の生検により甲状腺腫を伴なわない濾胞性甲状腺癌を発見した.剖検の結果,さらに左III, V肋骨に5年以上の長期にわたり転移を有した右腎明細胞癌と初期の胃管状腺癌を合併していることを確かめ,三重複癌と判明した.原発性悪性腫瘍はおのおの特有の転移巣を有すると考えられることから,単一の腫瘍としてその臨床症状が合致しない場合には他の腫瘍の共存を疑い,充分な検索を進める必要がある.
収録刊行物
-
- 日本内科学会雑誌
-
日本内科学会雑誌 57 (2), 241-245, 1968
一般社団法人 日本内科学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001206446109824
-
- NII論文ID
- 130000888875
-
- NII書誌ID
- AN00195836
-
- ISSN
- 18832083
- 00215384
-
- NDL書誌ID
- 8398396
-
- PubMed
- 5690955
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可