非Ａ非Ｂ型輸血後肝炎から肝硬変まで組織学的に追跡し得た１症例

DOI Web Site PubMed

書誌事項

タイトル別名
  • A case of non-A non-B post-transfusion hepatitis histologically followed up to liver cirrhosis.

この論文をさがす

抄録

非A非B型輸血後肝炎から肝硬変まで組織学的に追跡した1例を経験した.症例は55才,女性.昭和43年5月14日,左房粘液腫の摘出術時輸血1200mlを受け, 1ヵ月後, GOT 178 sFU, GPT 143 sFUの肝機能異常が出現し,肝生検で輸血後肝炎と診断された. 6年後,肝・脾腫大および汎血球減少症を認め,輸血より14年後の腹腔鏡・肝生検では肝硬変へ進展していた.経過中, HBs抗原・抗体は陰性であり,本邦では血清学的に診断された非A非B型輸血後肝炎から肝硬変へ進展した症例の報告は少なく,文献的考察を加え報告した.

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ