放射線療法が著効した直腸MALTリンパ腫の1例

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タイトル別名
  • A case of rectal mucosa-associated lymphoid tissue lymphoma (MALT) successfully treated by radiation therapy

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抄録

症例は,33歳女性.主訴は血便.5カ月前から血便が持続し,大腸内視鏡検査で,下部直腸から肛門縁にかけて約3cm大の易出血性の結節集簇性病変を認め,生検でMALTリンパ腫と診断した.stage Iで,H. pylori陽性のため除菌療法を行ったが,逆に悪化し,局所に30Gyの放射線療法を行ったところ血便は消失し,組織学的にも完全寛解となった.有害事象として早期閉経を認めた.妊孕性に対する影響が問題であるが,限局性直腸MALTリンパ腫に対して,放射線療法は有効と考えられた.<br>

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