VitB6大量療法が著効を呈した原発性後天性鉄芽球性貧血(PASA)の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of primary acquired sideroblastic anemia (PASA) in which the VitB6 high dose therapy showed higher efficacy.

この論文をさがす

抄録

症例. 85歳,男性.労作時息切れで発症.入院時Hb 6.0g/dlの著明な貪血を認めた.鉄代謝で%RCU38%と無効造血を示し,骨髄像にて環状鉄芽球を53%認め, PASAと診断. VitB6大量投与にて,貧血の改善をみた. PASAは造血幹細胞レベルで異常クローンが出現したもので,ヘム合成経路のいずれかに障害がおきている.ヘム合成の律速酵素・δALA合成酵素の補酵素であるVitB6の大量投与で,効果をみることがまれにあり,本例でも試みたところ著効を呈した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ