医学と医療の最前線 接着分子による細胞間認識―白血球・内皮細胞間相互作用

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  • Forefront of medicine and medical treatment.Intercellular recognition by adhesion molecule - interactions between leucocytes and endothelial cells.

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抄録

白血球の血管内皮細胞への接着は,免疫担当細胞の正常な生体内分布の維持や炎症反応の成立において最も重要なステップである.この白血球,特にリンパ球-血管内皮細胞相互作用のメカニズムは,最近その分子的解析がすすみ,関与する分子(接着分子)の機能,構造,および生物学的重要性が明らかになりつつある.これらの接着分子は構造的に,インテグリン・ファミリー,免疫グロブリン・スーパーファミリー, LEC-CAMファミリーの少なくとも三つのファミリーに分けられる.ここでは,各ファミリ-の構造と機能の概説をするとともに,接着分子の活性調節について述べる.また,接着分子の発現調節による自己免疫疾患の治療,移植免疫の調節の可能性についても触れる.

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