Bartter症候群と偽性副甲状腺機能低下症type IIの合併が疑われた1例

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  • A case report of Bartter's syndrome associated with possible pseudohypoparathyroidism type II.

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抄録

症例は25才,女性.全身脱力感を主訴として来院,蓍明な電解質異常(血清カリウム1.7mEq/l,カルシウム8.3mg/dl,リン2.3mg/dl)を認めた.内分泌学的諸検査の結果,血漿レニン活性88ng/ml/h,血漿アルドステロン濃度250pg/mlと著増,代謝性アルカローシス,正常血圧,アンギオテンシンIIに対する昇圧反応低下,偽性Bartter症候群の除外,腎生検で傍糸球体細胞の過形成が証明され, Bartter症候群と診断.またAlbright徴候陽性,リン再吸収試験高値, Ellsworth-Howard試験でリン酸反応陰性, cyclic AMP反応陽性より偽性副甲状腺機能低下症type IIを合併した可能性があり,極めてまれな病態と考えられた.

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