書誌事項
- タイトル別名
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- A case of reversible hypopituitarism with hyperprolactinemia caused by a large suprasselar aneurysm.
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抄録
症例は61才,女性. 59才より恥毛脱落と全身倦怠感,耐寒性低下あり, CT上下垂体小腫瘍を,脳血管写上トルコ鞍上巨大動脈瘤を認めた.内分泌学的に,血漿ACTHとコルチゾール(F)は低値で低血糖に無反応,リジン-8-バゾプレッシンとCRFに反応した. T3, T4, TSHは低値でTRHに反応し, LH, FSHはLH-RH連続投与に反応した. GHは低値でアルギニンと低血糖に無反応で, GRFに反応した.血漿PRLは>300~154ng/mlと高値であつた.トルコ鞍上動脈瘤クリッピング術後PRLは20ng/mlに著減し, F, LH, FSH, T3 T4等は上昇した.これより,本例の下垂体機能低下症と高PRL血症は,動脈瘤の視床下部下垂体茎の圧迫に起因したと考えられ,また下垂体小腫瘍も合併した点で興味深い.
収録刊行物
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- 日本内科学会雑誌
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日本内科学会雑誌 75 (12), 1756-1763, 1986
一般社団法人 日本内科学会