Mucinous carcinoma of the skinの1例

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  • A case of mucinous carcinoma of the skin

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抄録

今回,我々は比較的珍しいとされているmucinous carcinoma of the skin(以下MCS)の1例を経験した。症例は29歳女性で,2年前より左上眼瞼の腫瘤を自覚し,徐々に増大傾向を認め近医皮膚科で切除された。病理組織学的検査で粘液癌と診断され,精査加療目的に当院紹介受診となった。全身検索の結果,転移性悪性腫瘍の可能性を否定しMCSと診断後,拡大切除術を施行した。切除瘢痕から水平方向に10mm離し,垂直方向へは眼輪筋を含め,眼窩隔膜上で切除した。欠損部には耳介後部より全層植皮術を施行した。術後9ヵ月において再発を認めない。また,植皮は眼瞼挙筋と一部癒着しているが,開閉瞼機能は保たれている。現在まで切除範囲に関して統一した見解はなく,今後症例を集積し,切除範囲を決定していく必要があると考えられた。

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