泌乳牛における分房乳の衛生学的ならびに理化学的性状に及ぼす搾乳過程および体細胞数の影響

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タイトル別名
  • Effects of milking process and somatic cell counts on the hygiene and physicochemical parameters of raw milk from lactating dairy cows
  • ヒツニュウギュウ ニ オケル ブン ボウニュウ ノ エイセイガクテキ ナラビニ リカガクテキ セイジョウ ニ オヨボス サクニュウ カテイ オヨビ タイサイボウスウ ノ エイキョウ

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抄録

搾乳過程および分房乳の体細胞数が泌乳牛の生乳の衛生学的および理化学的性状に及ぼす影響を検討する目的で,前搾り乳中の体細胞数10万/mL未満,10~30万/mL, 50~400万/mLおよび1000万/mL以上の分房乳について,体細胞数,総菌数,乳成分,N-アセチル-β-グルコサミニダーゼ(NAGase),乳酸脱水素酵素(LDH)活性および乳タンパク分析を実施した.体細胞数10万/mL未満,10~30万/mLおよび50~400万/mLの分房乳において搾乳過程に伴い体細胞数に有意な(P < 0.05)増加が認められた.乳脂肪率も体細胞数と同様の推移を示し体細胞数10万/mL未満および10~30万/mLの2群で有意な(P < 0.05)増加を認めた.カゼイン濃度は搾乳過程において漸減し,体細胞数10~400万/mLおよび1000万/mL以上の分房乳で減少した.NAGaseおよびLDH活性は後搾り乳で増高した.搾乳過程および体細胞数により生乳の衛生学的ならびに理化学的性状の変化が確認され高体細胞乳でその変化は増大することから供試乳の採取ならびにその取扱いに留意が必要である.

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参考文献 (28)*注記

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