脳卒中片麻痺上肢リハビリテーション支援ロボットの開発と亜急性期患者に対する訓練効果

  • 荒巻 晋治
    秋田県立リハビリテーション・精神医療センター
  • 佐山 一郎
    秋田県立リハビリテーション・精神医療センター
  • 中澤 操
    秋田県立リハビリテーション・精神医療センター
  • 横山 絵里子
    秋田県立リハビリテーション・精神医療センター
  • 下村 辰雄
    秋田県立リハビリテーション・精神医療センター
  • 細川 賀乃子
    秋田県立リハビリテーション・精神医療センター

書誌事項

タイトル別名
  • Robot Development and the Effect of Robot-aided Bilateral Training of Hemiplegic Upper Limbs in Subacute Stroke Patients : A Randomized Controlled Trial
  • 脳卒中片麻痺上肢リハビリテーション支援ロボットの開発と亜急性期患者に対する訓練効果--無作為化比較試験
  • ノウソッチュウ ヘンマヒ ジョウシ リハビリテーション シエン ロボット ノ カイハツ ト アキュウセイキ カンジャ ニ タイスル クンレン コウカ ムサクイカ ヒカク シケン
  • —無作為化比較試験—

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抄録

【目的】肩,肘,前腕,手関節の両手鏡面対称動作を行うことができる上肢機能リハビリテーション支援ロボットを開発し,その効果を評価する.【方法】亜急性期脳卒中初回発作患者を無作為にロボット訓練群と自己介助両手動作体操を行う対照群とに分け,通常の訓練に追加して1 日20 分 41~104 日間 (16~30 セッション) 訓練施行.脱落者を除いた18 人,ロボット訓練 (R) 群9 人,対照 (C) 群9 人について,Fugl-Meyer assessment上肢項目 (FM) (0-66),modified Ashworth scale合計 (0-12),上肢(肩,肘,前腕,手関節)徒手筋力検査合計 (0-35),握力,Barthel Index (BI) および訓練の楽しさ (10 段階),難易度 (10 段階),持続性(3 段階)のインタビュー結果を評価した.【結果】ロボット訓練で有害事象はなかった.R群でFM,握力,C群で上肢筋力合計,両群でBIが有意に改善した (p<0.05).R群はC群と比較してFM手指項目改善量,楽しさ,持続性で有意に優っていた (p<0.05).【結論】新しく開発した上肢機能リハビリテーション支援ロボットによる訓練は,対照群と比較して手指機能および繰り返し訓練に対するモチベーションを向上させた.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (17)*注記

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