ホルター心電図を用いたBrugada型心電図の自動検出

• 渡辺 俊夫

  山形大学医学部附属病院検査部

• 渡邉 哲

  山形大学医学部内科学第一講座循環呼吸腎臓内科学

• 鈴木 朋

  山形大学医学部附属病院検査部

• 阿部 宏美

  山形大学医学部附属病院検査部

• 深瀬 さおり

  山形大学医学部附属病院検査部

• 和田 由美

  山形大学医学部附属病院検査部

• 佐藤 智明

  山形大学医学部附属病院検査部

• 森兼 啓太

  山形大学医学部附属病院検査部

• 久保田 功

  山形大学医学部内科学第一講座循環呼吸腎臓内科学

書誌事項

タイトル別名

• Automatic Detection of Brugada Type Electrocardiography in Holter Electrocardiographic Monitoring

抄録

Brugada症候群の心電図は，coved型とsaddleback型のST上昇に分類される．リスク層別化のためにST上昇型の日内・日差変動の評価が重要である．今回，ホルター心電図からBrugada型心電図の自動検出が可能な解析装置を利用し，その有用性を検討した．対象は，ホルター心電図による心室遅延電位計測目的で当検査部に依頼があった連続39例〔Brugada症候群5例（男5例，47.6±10.9歳），その他34例（男19例，女15例，57.6±16.3歳）〕で，全例の3ch（X, Y, Z）双極誘導心電図を記録した．その結果，Brugada型心電図の検出にはZ誘導が優れていることが明らかになった．Brugada症候群ではcoved型およびsaddleback型ST上昇が検出されたものが3例，saddleback型ST上昇のみ検出されたものが1例，両者とも検出されなかったものが1例であった．その他，Brugada症候群以外で1例にsaddleback型ST上昇を認めた．ホルター心電図によるBrugada型ST上昇の自動検出は，日内変動を観察するのに有用であると考えられた．

収録刊行物

• 心電図

  心電図 31 (3), 234-241, 2011

  一般社団法人　日本不整脈心電学会

キーワード

• Brugada型心電図
• ホルター心電図
• 自動解析

詳細情報

• CRID: 1390001204774165376
• NII論文ID: 130001164275
• DOI: 10.5105/jse.31.234
• ISSN: 18842437
• ISSN: 02851660
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jse/31/3/31_3_234/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011331776
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可