POE/POPランダム共重合体ジメチルエーテルを利用した新規層状ナノカプセル技術の化粧料への応用

  • 岡 隆史
    株式会社資生堂 マテリアルサイエンス研究センター
  • 宮原 令二
    株式会社資生堂 マテリアルサイエンス研究センター
  • 尾島 晃司郎
    株式会社資生堂 スキンケア開発センター
  • 原 英二郎
    株式会社資生堂 スキンケア開発センター
  • 三宅 浩子
    株式会社資生堂 スキンケア開発センター
  • 木村 朋子
    株式会社資生堂 品質保証センター
  • 福原 忠雄
    株式会社資生堂 品質保証センター
  • 互 恵子
    株式会社資生堂 ビューティーソリューション開発センター

書誌事項

タイトル別名
  • Cosmetic Application of a Novel Technique Preparing Lamellar-Structure-Nano Capsule with POE/POP Dimethyl Ether
  • POE POP ランダム キョウジュウゴウタイ ジメチルエーテル オ リヨウ シタ シンキ ソウジョウ ナノカプセル ギジュツ ノ ケショウリョウ エ ノ オウヨウ

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抄録

これまでわれわれは,ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン(POE/POP)ランダム共重合体ジメチルエーテルを利用した微細乳化法を種々開発してきた。これらのうち,ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン(POE/POP)ランダム共重合体ジメチルエーテル,ステロール系活性剤,極性油分を用いて調製したO/W型乳化基剤は,ナノサイズの乳化粒子の外側に層状構造を伴う特徴的な形態(層状ナノカプセル)であることを報告している。本乳化粒子内に油溶性の有効成分の配合を検討した結果,安定に配合可能であることがわかった。また,蛍光偏光測定やNMR測定などにより,乳化粒子内部の流動性に関して考察した。一方,本O/W型乳化基剤を応用した美容液に関してモニターテストを実施した結果,短期間で肌のうるおいやハリが改善されたことが実感され,連用によりますます実効感が高まっていることが確認された。

収録刊行物

参考文献 (13)*注記

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