帯状疱疹罹患部にみられたリンパ腫の2例

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  • Two cases of lymphoma following herpes zoster infections

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抄録

症例1:78歳,男性。左鼻腔,左頸部原発のdiffuse large B cell lymphoma(DLBL)(stage IV)に対し,当院内科で化学療法,放射線療法を施行され,左鼻腔,左頸部の腫瘤は縮小したが残存している状態であった。2009年11月9日,右前胸部~背部に帯状疱疹を発症し,アシクロビルの点滴により皮疹は改善した。帯状疱疹発症から約3週間後,罹患部位に一致し,新たな皮疹が出現。生検の結果,CD79a陽性,DLBLの皮膚浸潤と診断した。症例2:76歳,男性。右側腹部から背部の帯状疱疹に対して,バルトレックス内服(3000mg/日)で加療し初診から約2週間で略治した。その2週後,帯状疱疹が治癒した部位に皮疹を認め,皮膚生検の結果,CD3,CD4,CD5陽性,CTCLと診断した。全身検索で他病変はなかった。

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参考文献 (11)*注記

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