穿孔,ろう孔をきたした非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAID)起因性腸症の2例

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  • Two cases of non-steroidal anti-inflammatory drug (NSAID)-induced enteropathy presenting ileal perforation or ileo-colonic fistula

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抄録

穿孔, 瘻孔を来した非ステロイド系消炎鎮痛剤 (NSAID) の2例を経験した. 症例1は72歳女性.diclofenac坐剤により, 終末回腸に出血性小腸潰瘍を発症し, 絶食とNSADの減量, 変更で一旦軽快した. しかし再度同坐剤の投与で, 消化管穿孔を発症し緊急手術となった. 症例2は, 94歳女性. loxoprofen, indomethacin坐剤の投与により, 直腸~回腸間に瘻孔を認めた. NSAID起因性腸症の1病型として, 穿孔や瘻孔を来すことを認識する必要があると考える.

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