両側副腎皮質腺腫によるクッシング症候群の1例

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タイトル別名
  • BILATERAL ADRENOCORTICAL ADENOMAS CAUSING CUSHING'S SYNDROME
  • 症例報告 両側副腎皮質腺腫によるクッシング症候群の1例
  • ショウレイ ホウコク リョウソク フクジン ヒシツ センシュ ニ ヨル クッシング ショウコウグン ノ 1レイ

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抄録

両側副腎皮質腺腫によるクッシング症候群というまれな1例を経験した.症例は46歳の女性.糖尿病のため当院を受診.満月様顔貌などの身体所見からクッシング症候群を疑われ入院となった.内分泌学的検査, 各種画像検査の結果, 両側副腎腫瘍によるACTH非依存性クッシング症候群と診断.右副腎全摘術および左副腎腫瘤摘出術を施行した.ACTH非依存性クッシング症候群で副腎腫瘤が両側性に認められる場合, 両側副腎皮質腺腫と副腎皮質大結節性過形成の鑑別が最も問題となる.本例では両側の単発腫瘤であることや, 腫瘤が被膜で覆われており非腫瘍性副腎組織に著明な萎縮がみられ, 非腫瘍性組織におけるDHEA-STの発現が抑制されていたことより両側副腎皮質腺腫と考えられた.

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