小児の上行結腸に発生したGIST関連腫瘍の1例

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タイトル別名
  • A COLONIC GIST RELATED TUMOR IN 2-YAAR-OLD PATIENT
  • 症例報告 小児の上行結腸に発生したGIST関連腫瘍の1例
  • ショウレイ ホウコク ショウニ ノ ジョウコウ ケッチョウ ニ ハッセイ シタ GIST カンレン シュヨウ ノ 1レイ

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抄録

小児期の消化管間質性腫瘍の報告は少ない.私どもは, 幼児の結腸に発生した平滑筋芽細胞腫を経験した.症例は2歳女児で, 主訴は血便.腸重積症を疑ってUS・CTを行い, 径4cm大の充実性腫瘍を認め, 注腸造影検査で上行結腸の粘膜下腫瘍と診断した.結腸部分切除により剔除された腫瘍の最終病理組織学的診断は平滑筋芽細胞腫であった.術後20年を経過するが再発はない.小児における結腸発生のGIST関連腫瘍の報告は, 過去25年間に自験例を含め17例であった.今後は, 光顕レベルの診断はもとより, c-kitやCD34を用いた免疫組織化学的染色法による正確な分離診断が不可欠である.

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