書誌事項
- タイトル別名
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- NERVE FIBER COMPOSITION IN THE HUMAN MEDIAL LEMNISCUS
- ヒト エンズイ ウチガワモウタイ ノ シンケイ センイ コウセイ
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抄録
この研究はヒト延髄の内側毛帯に異なる太さの有髄神経線維があることを初めて明らかにした報告である.この神経束は後索内側毛帯系の深部知覚伝導路であり, これまでは方法論的な制約のために神経線維の軸索を収縮しない状態で染め出すことは不可能であり, また鍍銀法で銀粒子が付着する軸索はこれまで収縮がきわめて高度で太さの検討はできないこともあって, ヒトでの神経線維系の検討は行われていなかった.われわれはヒト6例の延髄上部のクロム酸二次固定ニトロセルロース包埋の横断切片を作成してMasson-Goldner染色後藤変法で染色した標本で内側毛帯の構成神経線維を比較検討した.内側毛帯には軸索の太さが少なくとも太さの異なる2種類以上の神経線維があることを確認した.本研究で採用したLuxol fast blue-silver-PAS-hematoxylin法 (平野鍍銀法の後藤変法) でも同等の評価が可能であった.これらの線維径の異なる線維の結合と機能の違いについてはまだ分かっていない.
収録刊行物
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- 昭和医学会雑誌
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昭和医学会雑誌 62 (1), 24-27, 2002
昭和大学学士会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204834010752
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- NII論文ID
- 130001822704
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- NII書誌ID
- AN00117027
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- ISSN
- 21850976
- 00374342
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- NDL書誌ID
- 026090800
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可