針, モルヒネ鎮痛抑制系

• 米良 仁志

  昭和大学医学部第一生理学教室

• 小堀 正雄

  昭和大学医学部第一生理学教室

• 武重 千冬

  昭和大学医学部第一生理学教室

書誌事項

タイトル別名

• ACUPUNCTURE AND MORPHINE ANALGESIA INHIBITORY SYSTEM IN THE LATERAL CENTROMEDIAN NUCLEUS OF THE THALAMUS
• ハリ モルヒネ チンツウ ヨクセイケイ

抄録

ラットの尾逃避反応で検した針麻酔の鎮痛 (針鎮痛) 及び0.5mg/kgモルヒネの腹腔内投与による鎮痛 (モルヒネ鎮痛) , 及び中脳中心灰白質背側部刺激による鎮痛 (d-PAG-SPA) は視床正中中心核 (1-CM) の局所破壊によって増大した.針鎮痛の求心路のうち, d-PAG, 視床下部前部の破壊や脳下垂体の除去で出現しなくなった鎮痛は1-CM破壊後も消失したままであったが, 視床下部後部, 外側部, 中隔核外側部, 手綱核・脚間核路, CM核内側部などの破壊で消失した鎮痛は, 1-CM破壊後再び対照の値以上に出現する様になり, 鎮痛発現系には1-CMの抑制をうけている系 (R₁) とうけていない系 (R₂) の径路が存在することが明らかになった.R₂が破壊されている時は針, モルヒネ鎮痛, d-PAG-SPAは1-CMの電気刺激によって完全に, R₁, R₂が存在している時は部分的に抑制された.視床下部後部にも1-CMと同様の性質を示す部位が見出され, 相互の刺激で誘発電位が記録された.

収録刊行物

• 昭和医学会雑誌

  昭和医学会雑誌 41 (6), 629-640, 1981

  昭和大学学士会

詳細情報

• CRID: 1390001204834873600
• NII論文ID: 130001825019
• NII書誌ID: AN00117027
• DOI: 10.14930/jsma1939.41.629
• ISSN: 21850976
• ISSN: 00374342
• NDL書誌ID: 2478158
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I2478158
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1982162934
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可