彎曲爪甲幅と, 末節骨横径の関係について
-
- 山口 明伸
- 昭和大学医学部形成外科学教室
書誌事項
- タイトル別名
-
- THE RELATION BETWEEN INCURVATED NAIL PLATE WIDTH AND THE TRANSVERSE WIDTH OF DISTAL PHALANX
- -A CT Scan Study-
- ―CT画像による測定―
この論文をさがす
抄録
今回, 彎曲爪の成因について, 彎曲爪, 陥入爪患者と, 正常者の爪甲と, 末節骨の関係について, CT画像を用いて測定し比較検討し若干の知見を得たので報告する.調査対象は, 臨床的に診断された第1足趾の彎曲爪12趾, 陥入爪8趾, 正常爪8趾について行った.また彎曲爪は臨床的に重症型と軽症型に分け調査を行った.それぞれの足趾に対して1mmスライスにて同一CT装置で, 撮影を行い, コンピュータに取り込み, 末節骨横径と, 爪甲幅をコンピュータ上で計測した.爪甲幅は, 爪甲と爪下床の接合部をトレースし, 約40個の座標点をとることにより細分化し, 隣接する座標間距離を座標データをもとに算出し, 加算することにより近似的に彎曲した曲線長を算出した.その結果, 正常爪と陥入爪の間には差は認められず, 彎曲変形の進行するにつれて, まず末節骨横径の縮小を, ついで爪甲幅の縮小を認めた.このことにより彎曲爪の発生について, 末節骨の狭小化が大きな原因の1つとなる可能性が示唆された.
収録刊行物
-
- 昭和医学会雑誌
-
昭和医学会雑誌 55 (3), 230-235, 1995
昭和大学学士会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679812001280
-
- NII論文ID
- 130001825466
-
- ISSN
- 21850976
- 00374342
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可