彎曲爪甲幅と, 末節骨横径の関係について

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • THE RELATION BETWEEN INCURVATED NAIL PLATE WIDTH AND THE TRANSVERSE WIDTH OF DISTAL PHALANX
  • -A CT Scan Study-
  • ―CT画像による測定―

この論文をさがす

抄録

今回, 彎曲爪の成因について, 彎曲爪, 陥入爪患者と, 正常者の爪甲と, 末節骨の関係について, CT画像を用いて測定し比較検討し若干の知見を得たので報告する.調査対象は, 臨床的に診断された第1足趾の彎曲爪12趾, 陥入爪8趾, 正常爪8趾について行った.また彎曲爪は臨床的に重症型と軽症型に分け調査を行った.それぞれの足趾に対して1mmスライスにて同一CT装置で, 撮影を行い, コンピュータに取り込み, 末節骨横径と, 爪甲幅をコンピュータ上で計測した.爪甲幅は, 爪甲と爪下床の接合部をトレースし, 約40個の座標点をとることにより細分化し, 隣接する座標間距離を座標データをもとに算出し, 加算することにより近似的に彎曲した曲線長を算出した.その結果, 正常爪と陥入爪の間には差は認められず, 彎曲変形の進行するにつれて, まず末節骨横径の縮小を, ついで爪甲幅の縮小を認めた.このことにより彎曲爪の発生について, 末節骨の狭小化が大きな原因の1つとなる可能性が示唆された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ