羊膜膜性診断が遅れた一羊膜双胎の3症例

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タイトル別名
  • Delayed diagnosis of amnionicity in three cases of monoamniotic twin pregnancy
  • 症例報告 羊膜膜性診断が遅れた一羊膜双胎の3症例
  • ショウレイ ホウコク ヨウマクマクセイ シンダン ガ オクレタ イチ ヨウマクソウタイ ノ 3 ショウレイ

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抄録

双胎妊娠は絨毛膜腔と羊膜腔の数で二絨毛膜二羊膜双胎(以下,DD双胎),一絨毛膜二羊膜双胎(以下,MD双胎),一絨毛膜一羊膜双胎(以下,MM双胎)に分類される.一絨毛膜双胎妊娠においてはMD双胎かMM双胎かの区別,すなわち羊膜膜性診断は,MM双胎における臍帯相互巻絡などの合併症やその周産期予後の相違から重要である.われわれは2004年から2010年の6年間にMM双胎を3例経験した.3例とも妊娠初期から医療機関を受診していたにもかかわらず,羊膜膜性の確定診断が妊娠20~26週と遅れていた.妊娠初期の羊膜膜性診断が不明瞭であった場合やMD双胎と診断されていても,羊膜の隔膜が不明瞭な場合はMM双胎の可能性がある.羊膜膜性診断を確実にするために羊膜の隔膜の有無以外に臍帯相互巻絡の証明が有用である.〔産婦の進歩64(1):36-40,2012(平成24年2月)〕

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