書誌事項
- タイトル別名
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- A Radiographic Study of Condylar Displacement during Mandibular Retrusion
- 後方運動について
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抄録
咬合力の負荷状態での顆頭変位の検討では, 間接的な方法では十分な評価が期待できないと考えられ, 筆者らはそれらの点を考慮してX線写真を応用した直接的な方法により検討を行っている.本研究では, 大きな咬合力の発生がないと考えられる咬頭嵌合位から後方歯牙接触位への後方運動時の穎頭の移動をX線写真による直接的な方法および咬合器による間接的な方法で測定を行い比較検討した.また, X線写真による穎頭の移動の測定について, その有効性と問題点についても検討した.その結果, X線写真および咬合器から測定した穎頭の移動方向, 移動量はよく近似しており, 下顎後方運動のような強い力が下顎骨や歯に加わらない運動では, 下顎を剛体と仮定して測定を行っても差し支えないことが示唆された.また, 側方位単純X線写真は, 穎頭の回転や側方偏位の少ない穎頭の下顎運動の測定に対して有効であると考えられた.
収録刊行物
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- The Journal of Showa University Dental Society
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The Journal of Showa University Dental Society 12 (1), 22-28, 1992
昭和大学・昭和歯学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204836673280
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- NII論文ID
- 130001921304
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- ISSN
- 21865396
- 0285922X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可