帯下の診断と治療

  • 家 研也
    三重大学医学部附属病院 総合診療科 三重大学大学院医学系研究科環境社会学講座 家庭医療学分野
  • 岡田 唯男
    医療法人鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山

書誌事項

タイトル別名
  • 臨床医学の現在(プライマリ・ケア レビュー) 帯下の診断と治療
  • リンショウ イガク ノ ゲンザイ(プライマリ ・ ケア レビュー) コシケ ノ シンダン ト チリョウ

この論文をさがす

抄録

要 旨<br> 帯下異常の主因となる感染性の膣炎のうち, 最多の細菌性膣症の有病率は10∼40%1) , カンジダ外陰膣炎の生涯罹患率は75%2) と高頻度であるが, 帯下異常を主訴にプライマリケア医を受診する頻度は少なく3) , 患者・医療者双方に心理的障壁がある. 一方で, 帯下異常の主因を占める感染性の膣炎は診断・治療に関するエビデンスが集積されており, 膣鏡がなくとも膣【扁】平上皮を含む膣分泌物が採取できれば可能なアプローチも存在する. 本稿では疫学データや国内外の診療ガイドラインをレビューし膣鏡や経膣エコーのない施設でも実現可能な「帯下異常」へのアプローチを紹介する. なお妊娠中の治療および, 不正性器出血については紙面の都合上割愛しており, 詳細は成書をご参照頂きたい.

収録刊行物

参考文献 (2)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ