各種内分泌疾患における合成LH-RHによる下垂体性gonadotropinの分泌動態に関する臨床的研究

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  • Effects of Synthetic LH-RH on Serum Levels of Pituitary Gonadotropins
  • カクシュ ナイブンピ シッカン ニ オケル ゴウセイ LH RH ニヨル カス

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抄録

健康男子.健康女子および各種内分泌疾患患者, 計43例を対象として, 合成LH-RH, 100μg筋注法により, 下垂体性gonadotropinの分泌動態について臨床的研究を行なつた.Hypogonadotropic hypogonadism, Sheehan症候群, 特発性下垂体前葉機能低下症, 下垂体柄切断術後等下垂体機能低下を呈する一群の疾患では, 血清LHあるいはFSHの, またはそれらの両者の基礎値, LH-RHによる血清LHあるいはFSHの, またはそれらの両者の分泌に低下が認められた.Prader-Willi症候群では, 血清LHの基礎値, 反応値ともに低く, 下垂体機能低下を示す疾患との明確な区別は必ずしも容易でないと考えられる.末端肥大症, 神経性食思不振症では対照と同等, またはそれ以下の値を示した.それぞれの機能障害の程度を反映していることが考えられる.原発性性腺機能不全であるTurner症候群およびKlinefelter症候群では, それぞれの基礎値および反応値はともに著明な高い値を示し, 続発性性腺機能不全とは明らかな相違を認めた.その他副腎性器症候群および甲状腺疾患についても同様の検討を試みた.

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