日本肺癌学会・日本呼吸器内視鏡学会・日本臨床細胞学会・３学会合同委員会報告：肺門部早期肺癌実態調査アンケート報告

• 佐藤 雅美

  日本肺癌学会集団検診委員会喀痰細胞診による肺癌検診小委員会

• 斎藤 泰紀

  日本肺癌学会集団検診委員会喀痰細胞診による肺癌検診小委員会

• 渋谷 潔

  日本肺癌学会集団検診委員会喀痰細胞診による肺癌検診小委員会

• 中山 富雄

  日本肺癌学会集団検診委員会喀痰細胞診による肺癌検診小委員会

• 平野 隆

  日本肺癌学会集団検診委員会喀痰細胞診による肺癌検診小委員会

• 近藤 丘

  日本肺癌学会集団検診委員会喀痰細胞診による肺癌検診小委員会

• 馬場 雅行

  日本臨床細胞学会総務委員会肺癌検診ワーキンググループ

• 池田 徳彦

  日本臨床細胞学会総務委員会肺癌検診ワーキンググループ

• 佐川 元保

  日本臨床細胞学会総務委員会肺癌検診ワーキンググループ

• 伊豫 田明

  日本臨床細胞学会総務委員会肺癌検診ワーキンググループ

• 宝来 威

  日本臨床細胞学会総務委員会肺癌検診ワーキンググループ

• 中嶋 隆太郎

  日本臨床細胞学会総務委員会肺癌検診ワーキンググループ

• 平田 哲士

  日本臨床細胞学会総務委員会肺癌検診ワーキンググループ

• 三宅 真司

  日本臨床細胞学会総務委員会肺癌検診ワーキンググループ

• 楠 洋子

  日本呼吸器内視鏡学会学術企画委員会肺癌検診ワーキンググループ

• 多田 弘人

  日本呼吸器内視鏡学会学術企画委員会肺癌検診ワーキンググループ

• 古川 欣也

  日本呼吸器内視鏡学会学術企画委員会肺癌検診ワーキンググループ

• 渡辺 洋一

  日本呼吸器内視鏡学会学術企画委員会肺癌検診ワーキンググループ

書誌事項

タイトル別名

• Early Hilar Type Lung Cancer in Japan: A Survey from January 2006 to December 2007

抄録

背景．喀痰細胞診は肺癌検診において，肺門部早期肺癌の発見のための唯一のスクリーニング法であるが，さまざまな問題点も存在している．このため3学会（日本肺癌学会，日本臨床細胞学会，日本呼吸器内視鏡学会）合同委員会において検討を重ね，アンケートを行った．目的．全国の肺門部（早期）肺癌の確定診断の実態を明らかにする．対象と方法．日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡認定施設・関連認定施設にアンケートを送付し，2006年，2007年の気管支鏡検査件数，肺癌切除例数，新規肺門部早期癌診断例数，その発見動機，組織型，治療法を，さらに可能な範囲で肺門部進行扁平上皮癌数，喀痰細胞診陽性・疑陽性による検査件数，喀痰細胞診による末梢型肺癌例数などに関して回答を求めた．結果．504施設にアンケートを送付し308施設より回答を得た．これらの施設は日本胸部外科学会全国集計の57.1％をカバーしていた．年間150例程度の肺門部早期肺癌が報告された．報告数とカバー率から肺門部早期肺癌の全国における初回診断数は年間154～270例程度と推定され，肺門部の扁平上皮癌に関しては全国で年間約4,000例の存在が推定された．しかし，早期癌の比率は肺門部扁平上皮癌全体の10％を下回っていた．さらに，その発見率には地域差が見られた．考察および結論．肺門部肺癌に関しては，現在診断されているよりも，さらに多くの症例で早期診断の機会があったと推測され，肺癌検診のさらなる精度管理や喀痰細胞診の受診勧奨など，検討すべき事項が存在するものと推定された．<br>

収録刊行物

• 肺癌

  肺癌 51 (7), 777-786, 2011

  特定非営利活動法人 日本肺癌学会

キーワード

• 肺門部早期肺癌
• 扁平上皮癌
• 気管支鏡
• 喀痰細胞診
• 肺癌集団検診

詳細情報

• CRID: 1390282679660374400
• NII論文ID: 130002060193
• DOI: 10.2482/haigan.51.777
• ISSN: 13489992
• ISSN: 03869628
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/haigan/51/7/51_7_777/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可