HIV-HCV重複感染患者における肝予備能評価の重要性

• 曽山 明彦

  長崎大学大学院移植・消化器外科

• 江口 晋

  長崎大学大学院移植・消化器外科

• 高槻 光寿

  長崎大学大学院移植・消化器外科

• 日高 匡章

  長崎大学大学院移植・消化器外科

• 村岡 いづみ

  長崎大学大学院移植・消化器外科

• 兼松 隆之

  長崎大学大学院移植・消化器外科

書誌事項

タイトル別名

• Analysis of hepatic functional reserve in HIV/HCV co-infected patients
• HIV-HCV チョウフク カンセン カンジャ ニ オケル カン ヨビノウ ヒョウカ ノ ジュウヨウセイ

抄録

【背景】Highly active anti-retroviral therapyによるHIVコントロールの改善により，HIV/HCV重複感染者の死亡の原因として，HCVによる肝疾患の割合が増加している．【目的】HIV/HCV重複感染者に肝予備能評価を含めた検査を行い，個々の患者の肝障害の程度を明らかにする．【方法】一般肝機能検査に加え，肝予備能評価，画像評価を施行．【結果】全例男性，血友病症例30例が対象．Child-Pugh分類Aが90％であったが，約40％の症例で予備能が低下．腹部CTでは，肝硬変を11例に認めた．【考察】今回の患者群では，一般肝機能は正常範囲内の症例が多いものの，約40％の患者で肝予備能が低下し，また画像上肝硬変を呈している症例を約30％に認めた．HIV/HCV重複感染者では，肝予備能も含め評価する事で，病期に合った適切な治療の選択に繋がると考える．<br>

収録刊行物

• 肝臓

  肝臓 53 (7), 403-408, 2012

  一般社団法人　日本肝臓学会

キーワード

• 非硬変性門脈圧亢進症
• HAART
• 非加熱血液製剤
• 血友病
• 肝移植

詳細情報

• CRID: 1390001204792600448
• NII論文ID: 40019350583
• NII論文ID: 130002098027
• NII論文ID: 50008307891
• NII書誌ID: AN00047770
• DOI: 10.2957/kanzo.53.403
• ISSN: 18813593
• ISSN: 04514203
• NDL書誌ID: 023829393
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I023829393
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kanzo/53/7/53_403/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012360603
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可