エッジの曲率半径が凸バーと凸点の識別容易性に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of the Edge Radius of Curvature on the Discriminability of Tactile Bars and Dots
  • エッジ ノ キョクリツ ハンケイ ガ トツバー ト トツテン ノ シキベツ ヨウイセイ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

本研究では,消費生活製品の操作性向上に適う凸バー及び凸点の寸法を明らかにすることを目指し,凸バーと凸点のエッジの曲率半径Rがそれらの識別容易性に及ぼす影響を評価することを目的とした.晴眼若年者10名(20.3±1.8歳,男性6名,女性4名)に実験の参加協力を得た.実験では,エッジのRを厳密に統制した凸バー及び凸点を,参加者に対して一つずつランダムに呈示し,刺激の形状を人差し指の触覚のみを用いて2肢強制選択により識別させた.実験の結果,凸点は,エッジのRが大きいほど,早く確信をもって正確に識別できることが明らかとなった.また,凸バーは,長辺と短辺の差が小さい条件においては,Rが大きいほど,誤って凸点と識別することが明らかとなった.一方,凸バーの長辺と短辺の差が大きい条件では,Rがいずれの寸法であっても,早く確信を持って正確に識別できることが明らかとなった.

収録刊行物

  • 人間工学

    人間工学 47 (6), 252-260, 2011

    一般社団法人 日本人間工学会

参考文献 (11)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ