3種類の心室頻拍が見られカテーテルアブレーションを施行した心尖部瘤を伴う肥大型心筋症の1例

• 松田 央郎

  川崎市立多摩病院循環器科

• 原田 智雄

  川崎市立多摩病院循環器科

• 副島 京子

  川崎市立多摩病院循環器科

• 中野 恵美

  川崎市立多摩病院循環器科

• 仲島 麻里可

  川崎市立多摩病院循環器科

• 石川 由香子

  川崎市立多摩病院循環器科

• 藤田 禎規

  川崎市立多摩病院循環器科

• 佐々木 俊雄

  川崎市立多摩病院循環器科

• 水野 幸一

  川崎市立多摩病院循環器科

• 西尾 智

  聖マリアンナ医科大学循環器内科

• 渡邉 義之

  聖マリアンナ医科大学循環器内科

• 龍 祥之助

  聖マリアンナ医科大学循環器内科

• 岸 良示

  聖マリアンナ医科大学循環器内科

• 三宅 良彦

  聖マリアンナ医科大学循環器内科

• 松本 直樹

  聖マリアンナ医科大学薬理学

書誌事項

タイトル別名

• Successful radiofrequency catheter ablation of drug resistance ventricular tachycardia arising from left ventricular apical aneurysm due to hypertrophic cardiomyopathy

抄録

52歳, 男性. 心拍数200bpm, 左脚ブロック型, 上方軸を示す心室頻拍(VT)にて入院. 心筋MRで, 心尖部に瘤状変化を伴った肥大型心筋症が診断された. VTはリドカインにて停止するも再発を繰り返すためアミオダロンを投与し, 心臓電気生理学的検査を施行. 入院時に見られたVT(VT1)は頻拍周期375msと徐拍化し非持続性に変化した. CARTOにてvoltage mapを作成, 心尖部瘤に一致して低電位領域(LVA)が見られた. LVA内で, VT1のpace map目的で施行した連続ペーシンク(周期490ms)にて容易にVT2(頻拍周期500ms, 右脚ブロック型, 上方軸)が誘発され持続した. VT2持続中に, QRS波に93ms先行するmid diastolic potentialが記録された部位でカテーテルアブレーションを施行したところVT2は誘発不能となり, 同時にVT1も消失した. 心筋症に伴った心尖部瘤から発生した2つのVTは, リエントリー回路出口は異なるが必須緩徐伝導路は同一と考えられた稀な症例を経験したので報告する.

収録刊行物

• 心臓

  心臓 42 (SUPPL.4), S4_150-S4_155, 2010

  公益財団法人 日本心臓財団

キーワード

• 肥大型心筋症
• 心室頻拍
• 心尖部瘤
• カテーテルアブレーション

詳細情報

• CRID: 1390282679026913792
• NII論文ID: 130002146691
• DOI: 10.11281/shinzo.42.s4_150
• ISSN: 21863016
• ISSN: 05864488
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011063477
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可