心膜液貯留をきたした後縦隔膿瘍が疑われた1例
書誌事項
- タイトル別名
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- Probable posterior mediastinal abscess occuring pericardial effusion
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抄録
82歳,女性.前医にて感染巣不明の感染症に対し抗菌薬投与を施行するも,心膜液が急速に貯留し当科へ転院した.CTにて多量の心膜液,両側胸水,右腎盂腎炎と後縦隔に径4cm大の腫瘤を認めた.腫瘤は下大静脈と右心房に接し,周辺のみ造影効果があり,一部は下大静脈へ突出していた.当科入院当日に心膜穿刺を施行し,排出された心膜液は炎症性で,培養は陰性であった.ガリウムシンチグラフィでは上記腫瘤に一致した集積を認めた.また,血液培養からE. coliおよびBacteroides fragilisが検出された.シプロフロキサシン,クリンダマイシンを投与し,血栓の関与を疑いヘパリン投与を併用し,炎症反応は陰性化した.6カ月後にCTを再検し,腫瘤消失を確認した.臨床経過より後縦隔の腫瘤は膿瘍と考えられた.稀な症例と思われここに報告する.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 42 (4), 511-516, 2010
公益財団法人 日本心臓財団
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204049608320
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- NII論文ID
- 130002147172
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- ISSN
- 21863016
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可